暑い季節になると、ポータブル扇風機やミニエアコンなどの広告をよく目にします。
さらにはその広告の商品が高性能や多機能であることをうたっていながら、「パナソニック開発」「楽天ランキング1位獲得」など、信頼できる企業名と並んでいると、つい購入したくなりますよね。
ですが最近では、商品自体が存在しないことや、広告の内容と異なる粗悪品が届くなど、いわゆる”偽サイト詐欺”であることも増えているようです。
実は先日、母がそうした広告をきっかけに小型扇風機を購入し、クレジットカード情報まで登録してしまったという出来事がありました。
ただ、すぐに相談してくれたことで早めに対処でき、大きな被害には至りませんでした。
今回はその経緯と、実際にどこで不審さに気付いたのか、どう対応したのかを記録としてまとめてみました。
🔍実際にあったこと
母によると、たまたま目にした小型扇風機の広告に
「ヤマダデンキ」のロゴや、「楽天ランキング1位獲得」
といった文言が載っており、信用して購入してしまったそうです。
さらに、クレジットカード情報も入力してしまったとのことでした。

母が購入した時は左上にヤマダデンキのロゴがあったとのことでしたが
私が改めてサイトの購入ページを確認するとロゴはついていませんでした

翌日、テレビで
「偽サーキュレーター広告に注意」
「粗悪品が届く」をという注意喚起の内容を見て不安になり、私に相談してくれました。
取引サイトやメール文面を送ってもらい、私が調べたところ、同様の被害に遭った方の情報やドメイン調査の投稿が見つかり、「怪しい、というか黒に近い…」と感じました。
すぐに母にカード会社へ連絡してもらい、カードの停止を依頼しました。
幸いにも、不正利用などの被害はありませんでしたが、翌日にはLINEニュースなどでも同商品の広告が”詐欺広告”として取り上げられていました。
また、Yahoo知恵袋でも同じ商品について、このサイトについての疑問が投稿されていました。
実際の質問はこちら→[Yahoo知恵袋の投稿]
🧟♂️怪しいと感じたポイント
・メール文が直訳調で不自然な日本語だった

・サイト内に会社住所や電話番号の記録がなく、問い合わせはメールまたはLINEのみだった
・ドメイン情報の国が中国になっているとのことで
日本語のサイトでありながら実態は海外のものだった
・他のユーザーからの「詐欺だった」という報告が複数見つかった
💡今回取った対策と教訓
クレジットカードの停止、再発行をすぐに手配してもらいました。
カード会社には「怪しいサイトにカード情報を登録してしまった」と伝えると、すぐに対応してくださり実際に利用履歴にも台湾経由の不審なアクセスが確認されたとのことでした。
また、サイトのURLやスクリーンショットなどを共有して、調査材料として活用しました。
改めて感じたのは、「怪しいかも」と思った時点で、すぐに誰かに相談できる環境が被害を防ぐ大きな力になるということでした。
また、ネットで何か購入する時は
信頼できる企業のサイトを経由することが大切だと感じました。
しかし今はそのサイト自体、本物に似せたものが存在するのも事実です。
もし、誰にも言えずに困っている場合は、警視庁のサイバー犯罪相談窓口のサイトにどう行動したらよいかなど詳しく記載がありますので、確認してみてください。
⭐最後に:メッセージ
今回は早めに気づけたことで大きな被害は防げましたが、ネット広告は日々巧妙になっています。
特に高齢の家族やネットに慣れていない方ほどは、こうした広告に巻き込まれやすい傾向があります。
「おかしいな?」と感じたら、1人で悩まず、すぐに家族や身近な人に相談することがとても大切です。
今回の母も、これから暑くなることも考え祖父にもあげたい…という純粋な気持ちで購入したようで
誰にでも起こり得ることだと痛感しました。
今回の体験が、少しでも誰かの気づきになれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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